2015年 03月 11日
あの震災からあっと言う間に四年。
今でもあの日のことは忘れられません。
自宅で地震にあいましたが、実はその翌日から娘たち二人の春休みを利用してトロントに会いに行く予定でした。
もちろん、フライトはキャンセル。
地震の直後にはインターネットを通して娘たち二人とはもちろん連絡はとれていましたが、なにせ離れた海外のこと。
当時高校に通っていた次女はすぐに授業中日本人生徒3人が呼び出されカウンセリングルームでいま日本でどんなことが起こっているのかを説明され、カウンセリングをうけたそうです。
ことんな風に学校で即座に対応して心のケアをしてくれるとは知りませんでした。
結局、翌々日に臨時便が出て我々はまだ余震の続く日本をあとにしトロントに到着したのですが、あまりに無残な津波が街をのむ映像(恐らく海外で流れた映像は日本で流れたものとは違ってもっっありのままだったようです)を見ていた長女は、我々の顔をみるなり待ち合わせしたスーパーの真ん中でお父さんに抱きついてオンオンと泣き始めてしまいました。
津波にのみこまれたのは、娘たちにとっては盛岡のおばあちゃんのふるさと。やはりいろいろな思いが交錯したのだと思います。
あれから四年。
幾度か被災地を訪れましたが、まだまだたくさんの仮説住宅。それぞれの心の傷を抱えながら、それでもみなさん前をむいて歩いておられる姿にいつも心うたれています。
「決して忘れない」
何もできないかもしれないけどこれだけはいつも心の片隅においておきたいなと思っています。
庭のふきのとうがこんなに芽吹きました。
春も、もうそう遠くないかもしれません。
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by nakai_otf
| 2015-03-11 18:29