二歳になりました

昨日11月9日、我が家のおもちが落ち着きないまま二歳になりました。
はい。落ち着きありません.....。ビビリもそのままですぅ。
大好きなのは人と犬。お母さんのベッドで寝ること。そして最近のお気に入りはIKEAのシロクマです。
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先住犬のジャスミンが逝ってそろそろ一年。早いです。
血縁はないのに「ジャスミンに似てきたねー」と言われるのは不思議ですが、身体も大きくなり、存在自体がジャスミンに似てきたのかもしれません。
この日読み聞かせに行った小学校で一年生からいただいたレイを首につけてお祝い!
本人は格闘していましたが。

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なんとかカメラを見て、パチリ。
おもち、二歳おめでとう!
だんだん立派な家族の一員になってきたね。
楽しい二歳になりますように!

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# by nakai_otf | 2017-11-10 17:55

雨の円覚寺ー最後の音語り

昨日、おとといと円覚寺での音語り「麦秋」無事終了いたしました。
雨続きの毎日でしたが、金曜日は少し天気も回復しました。昨日土曜日は結局雨はやまず、降りしきる雨の中、それでもたくさんの方に来ていただき本当に感激でした。
4年ぶりの新作「麦秋」お楽しみいただけましたでしょうか。
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昨年の円覚寺の公演で山内静夫さんが「もう一本やり残している作品がある」とおっしゃったのがきっかけで生まれたこの作品。ご本人曰く「口をすべらした」のだそうですが、「麦秋」は一番好きな小津映画なんだそうです。
85才から一緒にこの音語りのお仕事をしていただいて92才の現在。台本の構成をしてくださり、ナレーション原稿を書き、我々の質問や指摘に的確に答えをくださる山内さん、ほんと尊敬です。
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「言葉」だけで映画を語ってみると映画を見たときには感じることができなかったものがたくさん感じられたり新しいものが見えてくることがありました。この「麦秋」では、紀子が結婚を決意した裏側には戦死した兄省二の存在がとても大きかったことがわかったり、紀子と義理の姉史子が由比ヶ浜の海岸で語るシーンは映画で見たときよりもずっとずっと大好きなシーンになったり。「麦秋」も大好きな作品となりました。

さて、8年にわたり毎年秋に公演をさせていただいてきた円覚寺・方丈ですが、今年の公演で最後となります。
小津監督のお墓があり、ここには私の父も眠り、そこに昨年私の母も眠り・・・本当にこんな場所で小津映画の語りができることなんていうことはめったにありません。
今までたくさんの人たちに守られてきましたが、きっとみんなが黄泉国から私に「そろそろ独り立ちしなさい」と言っているのでしょう。円覚寺・方丈での公演は最後になりますが、また監督ゆかりの鎌倉のどこかで公演を続けて行きたいと思っています。
小津監督と山内さんからいただいた6つの作品、素敵な宝物をこれからも大切に育てていきます。
円覚寺での公演を楽しみにしてくださった皆様、そして円覚寺の関係者の皆様。
本当にありがとうございました
最後のスタッフ全員で記念写真!みなさんお疲れ様でしたー。
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ー余談ー
あの会場ではこんな風にして8年、出番を待っていました。
仏様に守られた神々しい舞台へ。心地よい緊張感を感じる出番前の瞬間でした。
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# by nakai_otf | 2017-10-22 18:28

月下美人

昨夜、お隣のおうちから「月下美人が咲きましたよー」とお声をかけていただき、家族みんなで見に伺いました。
「月下美人」は一晩だけ美しい大輪の花を咲かせるサボテン科の植物。まさに美人薄命。月明かりのもと、数時間の短い命の時間に美しく開花します。

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なんと隣家のこの月下美人、6輪も花をつけていて伺った時は5輪が満開。
実はこの鉢、我が家の月下美人を私の母が株分けして差し上げたものとか。
そういえば我が家にもこの花があり、子供心にもこの花が咲く日は大人が大騒ぎして、花が開くと寝ていても起こされた記憶があります。


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もうあとはしぼむだけといって母の仏前に一輪切ってくださいました。
こんな風に葉っぱの先から花がでているんですよ。

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我が家の月下美人は一体どこにいったのかわかりませんが、こんな風に大切に育てていただいて感激でした。

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来年もきっと美しくはかなく咲くことを祈って。

# by nakai_otf | 2017-10-01 11:05

麦秋

23日に蓼科高原映画祭で「麦秋」の初演を終えました。
「麦秋」は音語り「小津安二郎の映画を聞く」シリーズの第6弾、4年ぶりの新作です。
「晩春」「秋日和」「東京物語」「お早よう」「秋刀魚の味」と5作作り、これで終わりと思っていたのですが、
御年92才になられた山内静夫さん(かつての小津組プロデューサー)が昨年の円覚寺の公演の時に何を思ったか
「実はもう一本やりたいと思っていましてね・・・」と突然皆様の前で「麦秋」を手がけると発言されたのです。
「えーーー!」「きいてない!」「ほんと?」「これから?」様々な感嘆詞、疑問詞が私の脳裏を駆け巡ったのですが、
なんとなんとあれから一年で本当に本当にできてしまいました。

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「麦秋」は昭和26年の作品です。
小津映画の中では原節子さんが同じ「紀子」という名前の役を演じていることから「晩春」「麦秋」「東京物語」、この三つの作品を「紀子三部作」と
よんでいます。(紀子は名前が同じだけで3作品生い立ちは違う紀子です)
「麦秋」は主人公の紀子の結婚を機に、今まで一緒に暮らしていた家族がばらばらになっていく物語ですが、そこには現代に通じる老老介護、家族のありかた、そして
女性の生き方などが描かれています。
映画は映像があるのでその映像とともに台詞=言葉を楽しんでいただきますが、音語りは言葉で映画を聞いていただくものです。
映像は言葉を聞きながら皆さんの頭の中で自由に描いていただくのです。
原節子さんを知らない世代の方には紀子はまた違った女性として写るでしょう。
戦後のあの頃をよくご存じの方にはきっと言葉の端々に昔の情景を思い出していただけるでしょう。
あの頃の家族像と今のご自分の家族像を重ね合わせたり、今も昔も変わらぬ親の子に対する思いについ涙したり
それぞれの観客がそれぞれの「麦秋」という映画を作っていただくのです。
おかげさまで蓼科高原映画祭に来てくださった皆様にはできたてのほやほやの「麦秋」を聞いていただきました。
会場に足を運んでくださった皆様、初演を温かく見守っていただきありがとうございました。
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:山内静夫さんとエピソード対談も

ちなみに「麦秋」とは「秋の季語」ではありません。麦が「実る」時期は「初夏」で、「実りの秋」ということから麦の秋=初夏
の季語です。梅雨の前の空気の乾燥した実に良い季候の頃ですが、それは一年を通してとても短い季節。もしかしたら長い家族の歴史の
中でその一番良い季節の家族を描いているのかもしれないと思いました。

10月の円覚寺で続けて「麦秋」を上演いたします。
是非秋の北鎌倉へ・・・。



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:終演後、お手伝いをしてくれた地元の高校生と!


# by nakai_otf | 2017-09-26 18:30
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