2017年 10月 22日
雨の円覚寺ー最後の音語り
昨日、おとといと円覚寺での音語り「麦秋」無事終了いたしました。
雨続きの毎日でしたが、金曜日は少し天気も回復しました。昨日土曜日は結局雨はやまず、降りしきる雨の中、それでもたくさんの方に来ていただき本当に感激でした。
4年ぶりの新作「麦秋」お楽しみいただけましたでしょうか。
昨年の円覚寺の公演で山内静夫さんが「もう一本やり残している作品がある」とおっしゃったのがきっかけで生まれたこの作品。ご本人曰く「口をすべらした」のだそうですが、「麦秋」は一番好きな小津映画なんだそうです。
85才から一緒にこの音語りのお仕事をしていただいて92才の現在。台本の構成をしてくださり、ナレーション原稿を書き、我々の質問や指摘に的確に答えをくださる山内さん、ほんと尊敬です。
「言葉」だけで映画を語ってみると映画を見たときには感じることができなかったものがたくさん感じられたり新しいものが見えてくることがありました。この「麦秋」では、紀子が結婚を決意した裏側には戦死した兄省二の存在がとても大きかったことがわかったり、紀子と義理の姉史子が由比ヶ浜の海岸で語るシーンは映画で見たときよりもずっとずっと大好きなシーンになったり。「麦秋」も大好きな作品となりました。
さて、8年にわたり毎年秋に公演をさせていただいてきた円覚寺・方丈ですが、今年の公演で最後となります。
小津監督のお墓があり、ここには私の父も眠り、そこに昨年私の母も眠り・・・本当にこんな場所で小津映画の語りができることなんていうことはめったにありません。
今までたくさんの人たちに守られてきましたが、きっとみんなが黄泉国から私に「そろそろ独り立ちしなさい」と言っているのでしょう。円覚寺・方丈での公演は最後になりますが、また監督ゆかりの鎌倉のどこかで公演を続けて行きたいと思っています。
小津監督と山内さんからいただいた6つの作品、素敵な宝物をこれからも大切に育てていきます。
円覚寺での公演を楽しみにしてくださった皆様、そして円覚寺の関係者の皆様。
本当にありがとうございました
最後のスタッフ全員で記念写真!みなさんお疲れ様でしたー。
ー余談ー
あの会場ではこんな風にして8年、出番を待っていました。
仏様に守られた神々しい舞台へ。心地よい緊張感を感じる出番前の瞬間でした。
雨続きの毎日でしたが、金曜日は少し天気も回復しました。昨日土曜日は結局雨はやまず、降りしきる雨の中、それでもたくさんの方に来ていただき本当に感激でした。
4年ぶりの新作「麦秋」お楽しみいただけましたでしょうか。
85才から一緒にこの音語りのお仕事をしていただいて92才の現在。台本の構成をしてくださり、ナレーション原稿を書き、我々の質問や指摘に的確に答えをくださる山内さん、ほんと尊敬です。
さて、8年にわたり毎年秋に公演をさせていただいてきた円覚寺・方丈ですが、今年の公演で最後となります。
小津監督のお墓があり、ここには私の父も眠り、そこに昨年私の母も眠り・・・本当にこんな場所で小津映画の語りができることなんていうことはめったにありません。
今までたくさんの人たちに守られてきましたが、きっとみんなが黄泉国から私に「そろそろ独り立ちしなさい」と言っているのでしょう。円覚寺・方丈での公演は最後になりますが、また監督ゆかりの鎌倉のどこかで公演を続けて行きたいと思っています。
小津監督と山内さんからいただいた6つの作品、素敵な宝物をこれからも大切に育てていきます。
円覚寺での公演を楽しみにしてくださった皆様、そして円覚寺の関係者の皆様。
本当にありがとうございました
最後のスタッフ全員で記念写真!みなさんお疲れ様でしたー。
あの会場ではこんな風にして8年、出番を待っていました。
仏様に守られた神々しい舞台へ。心地よい緊張感を感じる出番前の瞬間でした。
by nakai_otf
| 2017-10-22 18:28