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すばらしき弦楽四重奏

10月25日、小津安二郎監督の映画音楽を弦楽四重奏で聴く機会を得ました。
これは小津監督の映画音楽を担当していた斉藤高順さんの
息子さんである民夫さんからお誘いいただいたコンサートでした。

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なんとこのうら若き女性4人が、小津監督の映画音楽をおよそ20曲ほど弦楽四重奏にアレンジして演奏するというコンサート。
いやーーーあまりに映画音楽に忠実に再現されていことにびっくりしました。
彼女たちMomet String Quartet というグループでみなさん国立音大の出身。
お話によると小津映画「一人息子」から年代を追って遺作の「秋刀魚の味」までを4人で割り振ってアレンジを担当。
ハープの音やマリンバの音まで弦楽四重奏でどうやってこの雰囲気をだしているの?と思うような演奏。まさに目から鱗でした。
コンサート会場には斉藤高順さんの直筆の楽譜も展示されていました。

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小津映画の音楽の特徴は「特徴がないこと」。先生は「悲しい場面に悲しい曲、うれしい場面にうれしい曲ではなく、
いつも<お天気のよい音楽>を作ってほしい」と斉藤さんにおっしゃったとか。
確かにそう思ってきくと映画にはそのような音楽が流れています。
私の「音語り」はジャズピアニストの松本峰明さんが音楽をアレンジしていますが、実に独特の特徴のない音楽が小津映画
を彩っているのです。
最後はみなさんと記念撮影。
本当にこんなすてきな若い方々が小津映画音楽を掘り下げて、そしてすてきに演奏されていることに大感激の一日でした。
いつかどこかで語りとご一緒に・・・!なんてそんなことを考えました。

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by nakai_otf | 2015-10-28 22:19

やったね! 大隈講堂

母校の大隈講堂でこんなことができる日がくるなんて、入学した頃に誰が想像したでしょう。
そもそも大隈講堂って学生時代は外の階段くらいまでしか近寄ることはなく、いったい中に入ったことって
どのくらいあったのだろう・・・。(入学式も卒業式もここではないとこで行われます)
でもやはり大隈講堂は早稲田大学のシンボルであり、あこがれです。
早稲田芸術文化週間の中、10月24日に大隈講堂で朗読劇「あん」を上演しました。


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当初は小講堂で上演の予定だったのですが、申し込みをいただいた方が多く、大講堂へと開催場所が変わりました。
やっぱりすてきです。この重厚感。



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この舞台にたてるなんて早稲田出身のドリアンさんと私は胸に迫るものがありました。(ちなみにギターのピクルス田村くんは池袋のセントポール出身!)

楽屋としていただいた部屋には「貴賓室」の表札。
中には大隈重信先生のお写真も飾られており、円覚寺に続いて誰かに見守られている場所へとまた導かれたような気がしました。

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今回の「あん」は第一部にハンセン病問題支援学生NGO橋-Qiaoの皆さんと元ハンセン病患者の森元美代治さんに登壇いただき
来場されたみなさんにハンセン病のことを知っていただく時間を設けました。ハンセン病の患者のみんさんが発病によりどんな差別を受けこれまで生きてこられたか。もちろん「あん」のテーマでもあるこの部分に朗読劇を聞いていただく前にみなさんに触れていただけたのはとてもよかったのではないかと思います。
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ご来場いただいた皆様本当にありがとうございました。同級生も何人か来てくれました!ありがとう。
終演後は久しぶりに早稲田で打ち上げ。(あ、打ち上げの店でドリアンさんは学生時代バイトをしていたようです!)私も学生時代はよくこのあたりで飲んだものです。今も昔も雰囲気は変わっていないかも!あの頃の私、いったい何人、酔っ払いを介抱したことでしょう・・・・。でもやっぱり 早稲田はいいですね~。


by nakai_otf | 2015-10-27 19:23

初・雨の円覚寺

6年間円覚寺で続きてきた「音語り小津安二郎監督の映画を聞く」シリーズ、今年は初めての「雨」となりました。

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考えてみるといつも本当に秋晴れの円覚寺。今年もずっと晴天が続いていたので、天気予報を気にすることもなく
なんとなく秋晴れだろうと決めていた私。ところが16日17日と雨マークではありませんか。しかもこの雨マーク、東京以外にはまったくないのです。
ほかの都道府県は全部晴れマーク☀。がーん!
16日はしとしと雨となりましたが、17日はなんとか朝のうち降っていた雨もあがりみなさんに「晩春」を楽しんでいただきました。
昭和24年の映画「晩春」は笠智衆さん演じる父周吉と原節子さん演じる娘紀子の物語です。
6年前にこの音語りシリーズを始めたときその第一作品目として作ったのがこの「晩春」です。
それから幾度となく上演してきましたが、言葉に特化して聞いていただくと、嫁ぐ前に父と娘の間で交わされる会話が本当に心にしみる物語です。
娘の幸せを願う父の気持ちがこんなにも素直に表現されているなんて・・・。
読めば読むほどその言葉の重みを感じる作品です。
父周吉の物語の中の設定年齢は56歳。周吉の台詞に「お父さんはもう56だ。お父さんの人生はもう終わりに近いんだよ」という台詞がでてきます。
昭和24年では、56歳はもう老後であり、そのくらいの人生の位置づけの年齢だったんですね。
はい、私もその終わりをもう過ぎてしまいました!


そういえば昨年の円覚寺での出来事。この円覚寺には小津監督もそうですが、私の父・佐田啓二も眠っており、公演の日の朝はお墓参りから仕事が始まります。
昨年、父のお墓に行くと墓石にきれいな緑色のおおきなカマキリがいました。
え?!うちのお父さん、私のこと心配で見に来たのかな?なんておもったのですが、今年はなんと会場となった方丈の間に来客が。

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え?!ついに今年は現場チェックですかーーー。
このカマキリ、終演までちゃんとここにいてすべてを見てから去っていたそうです。

さて、この会場でも常総市の水害に対する募金を集めさせていただきました。
総額50874円募金をいただきました。
東村山の「あん」の公演時に集まった募金と併せてNGO「難民を助ける会」を通して常総市に寄付をいたします。
老人施設、障害者施設の支援に使っていただけることを願って・・・・。
皆様ご協力ありがとうございました。

さてさてあのカマキリはどこへかえっていったのでしょう・・・。
来年もお待ちしていまっせ。お父さん。


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by nakai_otf | 2015-10-18 22:57

蓼科高原映画祭〜北鎌倉 円覚寺

漢字ばかりのタイトルになりましたが、
9月最後の土日は小津安二郎記念 蓼科高原映画祭に参加してきました。
6年前に音語り「晩春」で参加してから久しぶりでしたが、
今回は「東京物語」を聞いていただきました。

会場ではこの2日間、小津安二郎監督の映画のみならず、
いろいろな映画が茅野市民館はじめほかの会場でも楽しめるようになっていて、
言葉で聞く映画として、みなさんに楽しんでいただきました。

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脚本の潤色をしてくださった山内静夫さんも90歳になられましたが奥様と一緒に蓼科高原へ。
お元気でなによりです。

また来週.16.17の土日は北鎌倉円覚寺で、「晩春」を上演します。
音語り5作品が5年の月日をかけて一巡りし、再び「晩春」を皆さまに聞いていただきます。
父と娘の美しい会話をどうぞお楽しみください。

秋の鎌倉 どうぞみなさまなおこしをお待ちしています。


by nakai_otf | 2015-10-05 14:49
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