いよいよ佳境

音語りシリーズ「小津安二郎監督の映画を聞く 第6弾」の初演が迫ってきました。第6作は「麦秋」です。
思えばこの新作、今年93歳になった山内静夫さんの失言?!から生まれた作品。
このシリーズはすでに「晩春」「秋日和」「東京物語」「お早よう」「秋刀魚の味」と5作品作りこれでおしまいかと思っていたのですが、昨年の円覚寺の公演のとき、山内さんが皆様の前で「実はもう1作品作ろうかと思ってます。
『麦秋』をやってないんでねぇ」と。
あらー、横で聞いていたわたしは??!!とビックリ!それから今年の秋の初演に向け作業が始まりました。
映画の台本を朗読の台本に仕立て上げる作業はなかなか大変です。なにせ二時間の映画の作品を一時間の朗読で聞いていただき、その映画を言葉だけで伝えようというのですから。
台本は直しに直しを重ね、そして音楽を入れ、いままさにその作業は佳境に入りました。

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初演は蓼科高原映画祭ですが、10月の円覚寺で東京近郊の皆様にお披露目いたします。

そんなわたしのところに今日、小津家から恒例のお庭で咲いた彼岸花が送られてきました。
今年は夏前半の異常な暑さの中、秋の花が早く咲いたようです。

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お母様の時代から長くお届けくださった彼岸花。安二郎監督の姪御さんにあたる亜紀子さんから、「二代に渡りお届けしてきた彼岸花、転居により今年が最後となります」とお手紙が入っていました。これが届くと「秋のはじまり」と思っていた彼岸花。
なんとも、儚げなこの花、私は大好きです。
ほんとに長い間ありがとうございました。

さて「麦秋」はもうすぐ完成の日を迎えます。
蓼科、そして秋の北鎌倉で皆様に楽しんでいただけるよう精進いたします。


by nakai_otf | 2017-09-12 13:58
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